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今回は境港市から記事をお送りいたします。
「人手不足」が深刻化する中で重要視されるのが「人材確保」と「生産性の向上」ですが、今回は「生産性の向上」をピックアップしてご紹介します。
そもそも「生産性の向上」とは、生産性の高い機械の導入や、生産工程の見直し、省エネ化によって、生産量を増やしたり、生産するのに要する労力を減らすことを言います。
財務省が実施している企業景気予測調査結果(7~9月)によると、鳥取県の製造業は設備投資額が前年比16.2%増加の見通しで、製造業・非製造業ともに設備投資の対象として最も多かったのが「生産・販売等の機械装置」でした。
とりわけ製造業においては、前年度より多額の機械設備の投資を行う傾向が強いということが分かります。
さて、設備投資と一口に言っても様々なものがありますが、設備投資によって生産性の向上に繋がった例をいくつか紹介いたします。
①マシニングセンタ
※画像はイメージです
マシニングセンタという言葉を初めて聞いた方も多いかと思います。マシニングセンタとは、一言でいうと「金属の切削から組み立てを自動でやってくれる機械」です。マシニングセンタに原料となる金属をセットすると、あらかじめ指定しておいた手順どおりに切り出して、組み立ててくれます。
難しい加工が誰でも出来るようになることで従来は断っていた注文も受注できるようになり、生産性が向上する、ということですね。
②金属探知機・ウェイトチェッカー
※画像はイメージです
こちらは製造ラインに組み込むタイプの設備です。従来の機械よりも検査にかかる時間が短いモデルを導入することで、時間当たりの生産量が増えることで生産性の向上につながるということですね。時短も生産性の向上である!
③POSシステムの導入
※画像はイメージです
従業員数の少ない病院で、レジ精算専門で1人が付きっきりになってしまう事例です。POSシステムの導入により、精算にかかる時間を短縮し、受け入れ可能患者数を増加させた、というものです。非製造業においても設備導入により生産性を向上させることが出来るということですね。
④メニューブックの見直し
※画像はイメージです
設備投資というと大げさに聞こえるかもしれませんが、メニューブックを刷新することで売り上げを伸ばした飲食店の事例を紹介します。ある飲食店にはイチオシのメニューがあり、味も良く、値段設定には特に問題が無いにも関わらず、注文数はイマイチでした。そこで、文字ばかりのメニューを廃止し、写真を取り入れたメニューブックに刷新したところ、オススメが伝わりやすくなり、注文数が伸びた、という事例です。ついつい見落としがちなポイントをガラリと変えることで生産性を上げた事例ですね。
いかがでしたでしょうか?生産性の向上とは設備投資に限らず、業務の見直し・効率化も重要ということが分かりますね。「人手不足だから・・・。」と諦めず、柔軟なアイデアとひらめきも大事にしていきたいですね。
(ブログ編集by境港市)