学生の時はどんな人でした？

常にぼーっとしていました（笑）

でも看護師になりたいというときは一生懸命になって勉強をしていましたね。
そのあと米子の看護学校に通って、大阪で就職をしました。

就職するとICUという外科の職場につくことができました。緊張感があっていい職場だったんですが、遠距離の恋愛が苦痛になってきて、1年で挫折をして地元の島根に帰ってきました（笑）
島根に帰ってきた後は、ずっと看護師をしていましたが、毎日毎日が変わらない仕事をしていて、私は何をしているんだろうと思っていたんです。
そんな時、今の「まごのて^※1」の社長に出会いました。「まごのて^※1」に入るとき、日替わりでいろいろな利用者さんが来ると聞いていて、ここだったら楽しくやれそうだと思いました。

今は30人定員の施設なんですが、当時は古民家で、10人程度のデイサービスで、毎日が楽しくて、晩には帰れて、土日、盆、正月休みでいいなあって思ってここまで走ってきました。

※1…ティーアンドディー有限会社が取り扱う生活介護施設、ホームヘルパー、デイサービスの事業名称

社長はどんな人ですか？

もともと、「まごのて」は当時、現場のほうで仕事をする専務さんと、事務所のほうで仕事をしている社長の二人で経営していました。
ある時に、専務さんが辞められるとなって、社長との距離が近づいたんですが、当時私は社長のことが好きではなくて、社長も私のことを気に入っていませんでした。
昔は厳しくて、いつも怒鳴っているイメージがあったんです。

でも、仕事をしていく中で、私が意見を言って、やってみたいことを社長に伝えると、挑戦させてくれて、いけなかったら修正していけばいいと言ってくれました。
失敗したとしても、社長に守られているから今があるんだと思います。

私としてはそこがやりやすいと思いました。
そのやり方が、今の自分の仕事にも出ています。
社長はたまに変なこと言う時もあるんですけど（笑）
でもそういうところがお茶目なんですよね（笑）

「まごのて」として社会的責任は？

社長や専務さんが築き上げてきたものを私たちが受け継がせてもらっているのもあるんですが、「まごのて」のブランドみたいなものがあって、「まごのて」さんだったらということで困難事例が飛び込んできたり、ケアマネージャーの方からも信頼されているものがあるのかなと思います。
鳥取県の境港市でT＆Dが始まったので、境港市の方々は絶大な信頼があります。
ただその反面、私たちが、厳しいことをケアマネージャーに言うので、敵が多いかもしれないです。（笑）でもその分、事業所の各管理者がフォローをしてくれています。

ここで働くやりがいは何ですか？

やりたいことがかなえられることです。

若い人のキャリアアップをさせてあげたいし、私たちを踏み台にしてもらってもいいです。
「まごのて」から出た人たちは今結構いいポジションで働いている人が多いです。
なので、そのくらいの能力をつけてあげたいと思っています。

「まごのて」で働いていてどう思いますか?

私がここで働いてるから、子ども達が大学行けているので、私の子ども達は社長に恩返しがしたいといっています。
私の子ども達が大学に行くことができてから、他の職員さんも自分の子どもを進学させる方が増えたんです。
また、職員の定着率が高いのも週休二日を保っていたり、お給料のこともあるのではないかと思います。

これからの社会的ミッションについて教えて下さい。

関わる全ての人に感謝という部分は忘れずにいきたいし、あとは、お役に立てるような事業をしていきたいというのが本音です。

利用者が増えていく中で、今ある各事業所を維持していって、それから先を見据えて、やりたいことができていくんじゃないかと思います。今回境港市の生活介護ができて、トータルで利用者さんを見る事ができると考えられるんです。

そう考えられることはすごくて、泊りではないんだけれども、在宅の部分では子供から始まって、生活介護があります。もちろん施設だけではなく、ご自宅にも行けるサービスもあるので、生まれ落ちてから、死ぬまでずっと関われるので、そのような部分で地域とかかわっていけたらいいなと思います。